
Perfect Romance
第21章 さよならは言わない
けど、相葉さんもこうなるとなかなか面倒で
「だったら相葉さんちからタクシー呼んで
…それならいいでしょ?」
一番妥当な案を持ちかけてみるけど
「タクシーも危ない。運転手さんが変な気起こしたら逃げられないでしょ」
…はい?
危ないのも、変なのも
あなたの方だと思いますが?
多少なりとも酔ってるからか、いつにも増しておかしい
「…とにかく帰りたいんだけど」
「分かった!俺がタクシー一緒に乗って送ってくよ
で、見届けてから帰ればいいんだ」
さも、名案とばかりに目を輝かす相葉さん
「何言ってんの。タクシー代勿体無いだろ」
なんかもう、頭痛くなってきた
さっさと帰って楽になりたい
「…もう、勝手にして」
多分何言っても聞かないだろう事は分かる
時間を無駄にするんなら、相葉さんがどうしようとほっといた方がマシ
一度相葉さんちに行って、タクシーを待つ
その間、相葉さんは何かごそごそしてたけど
眠いのもあって “何してんの“ とも聞かなかった
