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Perfect Romance

第21章 さよならは言わない


「大ちゃん!俺にはないの?!」
隣にいる相葉さんが大野さんに聞いてみたら

「…教える事ないし、お前なら勝手に着いてくるじゃん」
ってあっさりばっさり

「ひどい~っ!」
泣き真似をする相葉さんに、また皆で笑って

やっとお開きになった


静かなマンションの廊下
足音に気を付けながらエレベーターに向かう

下りのボタンを押そうとして、その手を相葉さんに掴まれた

「なに?」

「何って…何で下?」

「え、うちに帰るから」

「え?」
「え?」


きょとんとしている相葉さん

だって今日は泊まるつもりなかったし
会社帰りのままだからスーツだし

帰って当然でしょうよ


「いやいやいや、もう遅いから」
「タクシー拾うし」

「ダメ!危ない!」
「は?」

「襲われたらどうするの!」
「…誰が男なんか襲うんだよ」

送って貰いたくても相葉さん、飲んでるじゃん
…だったらタクシーで帰る選択しかないでしょ

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