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Perfect Romance

第21章 さよならは言わない


「俺もね、聞いちゃった時は凄くショックだった

…大ちゃん、何も言ってくれないし」

相葉さんの手の力が抜けて、今度は腕を軽く叩いた

「けどさ、大ちゃんが決めた事なら…俺何も言えないよ」

そう言って笑ってみせるけど
相葉さんの目は違ってた

凄く寂しそうな目をしてる

俺がこんなんだから、我慢してるんだって気が付いた

櫻井さんになついてた俺が、絶対取り乱すって分かってるから
無理して笑ってる


「かず、ちゃんと話聞こ?
せっかく来たんだからさ」

相葉さんの気持ちに気付いたから、俺も素直に頷いた

促されるままに、ソファーに腰を降ろすと
さりげなく相葉さんは後ろから手を回してきて
…優しく背中を擦ってくれた

ローテーブルを挟んで、向かい側に座った櫻井さんと大野さんは
しばらく俺を心配そうに見てたけど

落ち着いてきたのを見計らって、ゆっくりと口を開いた



分かっている結果だけど、心臓が痛い

だけど、聞かないと気が済まない

少しだけ俯いたまま、俺は櫻井さんに耳を傾けた

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