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Perfect Romance

第21章 さよならは言わない




「…と、言う訳」

櫻井さんの話は分かりやすくて
…大野さんの経緯も聞いて

寂しい気持ちはあるけど、応援したくなった

だってさ
きっと決めるまでは凄く葛藤しただろうし

自分を試したい櫻井さんと、仕事を止めるかもってなっても、一緒に行く事を選んだ大野さんを

心から凄いと思ったんだ

俺がもし櫻井さんの立場なら
大野さんの立場なら

迷って迷って、決められないような気がするもん


仕事はしたい
相葉さんとは、離れたくない

決断なんて、怖くて出来ない



「櫻井さん…」

「ん?」

「櫻井さぁんっ!!」
相葉さんの手を振り切って、テーブルを飛び越える勢いで櫻井さんに抱き着いた

「おわっ!」
慌てて櫻井さんが俺を受け止める

「俺…っ櫻井さんに会えて良かったぁぁっ!!」
抱き着いて、再び泣き出す俺を

「そ、そうか」
櫻井さんが戸惑ったように、ふんわりと両手で包んでくれて

「かずぅ…」
「まあまあ、今は好きにさせとけ」
相葉さんは大野さんに慰め?られて

結局暫くは収集が着かなくなっていた

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