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Perfect Romance

第21章 さよならは言わない


「今日はどしたのー?
…珍しいじゃん、大ちゃんちに集まるなんてさ
何かあったの?」

何の疑いもなく、ニコニコとしている相葉さんが俺の隣に座った


「まあね、…とりあえず一息つけって」

「ねぇ、…もしかして転勤の話?」

いきなり確信をついた相葉さんの言葉に
そこにいた全員が固まった



「え…何で知ってるの?」
最初に口を開いたのは櫻井さん

「何でって…こないだ大ちゃん、部長と話してたもん」
櫻井さんがジロッと大野さんを振り返る

「ありゃ、聞こえてた?」
大野さんは舌を出して眉を下げているけど
…多分何とも思ってない気がする


「うん、…来月ってのも聞いた」
「相葉さん、平気なの!?」

平然と話す相葉さんに、思わず俺は詰め寄ってしまった

何でそんなに平然としてるの?
普通に話してるの?

それとも相葉さんは、そこまでこの人達を大事に思ってなかった訳?


「かず」
相葉さんが興奮気味の俺の肩をグッと抱き締める


「平気なわけ、ないでしょ」

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