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Perfect Romance

第21章 さよならは言わない



結局、また一泣きして
今度こそ本当に落ち着きを取り戻して

冷静に話を聞きたいと、櫻井さんの車に乗せて貰った俺は
櫻井さん達のマンションに行く事にした

あのマンションと言う事は、当然ながら相葉さんもいるわけで

“まさか黙ってる訳にも行かないだろ“ って大野さんから相葉さんに伝えて貰って

クリスマス以来に、ここに4人で集まる事になった


俺はもう、現実は受け入れた
離れてしまう覚悟もついた

ただ、あんな場所じゃなく
静かな所できちんと聞いて、その現実を自分なりに飲み込みたかったんだ


だからもう、泣かない

…昼間、散々泣いて醜態晒したし

ましてや相葉さんの前で泣いたら後が大変な事になる



マンションにはまだ大野さん達は戻ってなくて

櫻井さんが淹れてくれたコーヒーを、お互い無言でちびちびと飲んで過ごしていた

だって、何を話せばいいか分からない

…口を開いたら、さっき心で誓ったものがさっさと消えてしまいそうだから

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