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Perfect Romance

第20章 秘密?の社員旅行



名前で呼ばれるってこんなに幸せな気分にさせてくれるんだ

…今まで、そんなの思った事なかったよ


「ねぇ、もっかい呼んで?」
「え?」

「名前…呼んでよ」

どうしても聞きたくておねだりしてみたけど
かずは赤い顔のままプイッと目を逸らしてしまった

「もう言わない!」


子供みたいなその仕草
もう、何もかもが可愛い

それに、かずから
"ちょうだい" なんて言葉も聞いたから

やっぱさ、そこは

…応えるのが先、かな




背けた顔を両手で包んで、自分の方に向かせたら
かずが一瞬目を合わせてから、すぐに閉じた

それが合図になって

薄く開いている可愛らしい唇に、自分のそれを重ね合わせた

閉じてしまう前に、舌を捩じ込めば

「ん…」
甘い吐息と共にそれを受け止めてくれる


歯列をなぞり、上顎を舐めると
少しだけ背中を逸らせてピクンと震える体

逃げるように引っ込む舌を絡めとって唾液を送り込むと

「んぅ…っんん!」

ちょっと眉をしかめて、かずが苦しそうな顔をした

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