
Perfect Romance
第20章 秘密?の社員旅行
見詰め合って、どちらからともなく重なる唇
恥ずかしそうに頬を染めるかずが可愛い
「ねぇ…かず?」
「ん?」
「…抱いて、いい?」
ぶわっとかずが真っ赤になった
「き…聞くなっ!バカ…」
「だって…嫌な思いなんて、もうさせたくないもん」
「それとこれとは…っ」
"違うだろ!" って言いたいのは分かるけど
「嫌なら…しないから」
狡い言い方だけど、聞きたい
かずが俺を求めてくれる言葉
最初から俺が押しまくって、付き合ってくれてるけど
甘い雰囲気にも何回もなるけど
直接の「言葉」を聞ける事は本当に少なくて
…ちょっと未だに不安を感じてるのも事実なんだもん
今日、初めて感情を剥き出しにしたかずを見て
"やっぱり俺を好きでいてくれてる" のが分かったら
嬉しくて止められないんだよ
かずが大好きー❗❗って気持ちが
だから
もっともっとかずからも欲しい
愛し合えてるって感じたい
「かず…」
唇が触れ合う近さで名前を囁いたら
「雅紀……ちょうだい」
これ以上ないくらい照れた顔で、かずがにっこりと笑ってくれた
…しかも名前で
