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「かずぅ…っ」
「知らない！最低！」

ガルガルと噛み付くように威嚇するかずの目には
泣いた痕が残っている

ああ、泣かせるつもりなんかなかったのに



噛み付くかずと宥める俺があーだこーだとウダウダしてたら


「だーっ！！てめぇらいいから座りやがれ！」

…ついに翔ちゃんがキレた


何も言えないまま、二人とも座らされるけど
そっぽを向くかずが気になって仕方ない


「どういう事か、説明してもらおうか」

騒ぎに巻き込まれた怒りを露にした翔ちゃんに睨まれた俺はまさに

蛇に睨まれたカエル…

怖い、マジで怖い
こんなに怖いの？！




「見てくださいよ！これ！」
興奮した様子で写真を取り出したかずが、それを翔ちゃんの前に差し出した

…やっぱり持ってたか


「ほら、間違いないでしょ？このデレ顔なんか最悪！」

翔ちゃんがそれを受け取って、マジマジと見ると
少し目を見開いた


…あ、気付いたっぽい
さすが翔ちゃん


俺はここで、初めて真相を話した



「これ……大ちゃん」


「えええええええっ！？」
…一番驚いたのは

その写真の主、大ちゃんだった