
Perfect Romance
第20章 秘密?の社員旅行
俺も急いで翔ちゃんちに向かった
壊れるような勢いでチャイムを押して、返答と同時に
「かず、いる?!」
大きな声で叫んでいた
出迎えてくれた翔ちゃんに促されるままに中に入り、廊下を歩きながら
「翔ちゃん…聞いた?」
一応確かめてみたら
「お前、浮気したの?」
いきなり翔ちゃんに突っ込まれた
「するわけないでしょ!?」
ほらやっぱり
言ってるよね、そりゃ
「だと思ったよ
…さっさと二宮、連れて帰れ」
ー…煩くてたまんない
思いきり呆れたように、翔ちゃんが溜め息をついた
リビングに入ったら
何故かかずが大ちゃんに抱きついていて
"なんで!" と言おうとするより先に
「…何やってんだよ」
翔ちゃんの低い声がやけに恐ろしく聞こえた
大ちゃんは、慣れてるのか何なのか
ヘラっとしてるけど
…かず、もしかして酒飲んでない?
あの目は、絶対シラフじゃない
ってかさ、何で抱きついてんの!?
かずが抱きついていいのは俺だけでしょ?!
