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Perfect Romance

第20章 秘密?の社員旅行



本気で覚えてない大ちゃんもどうかと思うけど
とにかく俺は一部始終を3人の前で説明した

身の潔白だけは証明しなくちゃ

ってかもう、かずの誤解さえ溶ければ後はどうでもいい


全てを聞き終えたかずが、力なく立ち上がる

「すいません…俺、帰ります」

今にも泣きそうな…そんな顔をしている

"1人になりたい" そう言ってフラフラしながらリビングを出ていってしまった

え?かず?
どうしたの一体


頭がついていけない俺がボケッとしてたら、翔ちゃんに「行けっ!」って脛を蹴られて

俺はそこで慌ててかずを追いかけた

かずはサンダルを履くだけなのに苦労するくらいにフラフラしていて

俺はすぐさまかずを抱き抱えるようにして
翔ちゃんちを後にした


「降ろして…」
そんな声すら力がない

誤解が溶けたんだから、もっと元気になると思ったのに

かずの様子はやっぱり沈んだまま


…って言うか

疲れきってる?

そんなに…俺はかずを傷付けたの?

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