
Perfect Romance
第16章 告白
「とりあえずさ…中、入ろ?」
「あ、ごめん」
そうだ、ここ玄関だったんだ
一度、体を離して
かずが靴を脱いだのを見てから、俺もサンダルを脱ぐと
「こら!」
また、ギュウっと抱き締めたから、かずがおでこを小突く
でも、離さないもんね
団子みたいにくっついて、リビングに続く廊下を歩く
「離せって…歩きにくい!」
「ヤダ、離さない」
口ではそう言ってても、引き剥がそうとはしないかず
…それに声もどこか楽しそう
リビングに入ると、かずの手を引っ張って
ソファーに縺れるように沈んだ
ほろ酔いなのは、俺もかずも同じで
二人でクスクスと笑い合う
「ねぇ、かず…」
「ん?」
「すぐにとは言わないからさ」
「うん…?」
「もっと、俺を信じて」
「相葉さん?」
体勢を整えて、座り直す
そして、かずの手を両手で包み込んだ
「何度も言ってるけど…
俺は絶対嘘は付かないし、裏切ったりしない」
俺の言葉に、かずが目を細めた
