
Perfect Romance
第16章 告白
「嫌な事、思い出させてごめん」
翔ちゃんが謝ったけど
「でも、何か話したらスッキリしました」
かずの顔は、どこか吹っ切れたみたいに精々しくて
女々しく泣いてるのは
俺と大ちゃん……
大ちゃんは翔ちゃんに頭をヨシヨシされて
俺はかずに「泣くなバカ」って慰め?られて
その後は時間もそうだけど、飲める雰囲気でもなくなったから…俺達は、帰る事にした
同棲の話は…また今度、かな
今まで知らなかったかずの過去を知っただけでも
凄く大きな事だし
ってかさ
もう、早く帰って抱き締めたい
あんなツラい過去を背負ってたなんて…
もしもタイムスリップ出来るなら、かずに意地悪したクソガキ達を…締め上げたい
そして、今のかずはこんなに可愛いんだぞー!って
…俺のものなんだぞ!って、自慢してやりたい
時間も時間だから、歩いてる人はいないだろうと俺は少し強引にかずの手を握って、部屋まで歩いた
最初、かずは嫌がったけど
…今日だけはと押し通したら、顔を紅くしながらも従ってくれた
