
Perfect Romance
第16章 告白
どうみても酔ってはない、いつも通りの翔ちゃん
かずが「ハイ」と向きを直して
…ついでに正座までしたから
俺もつられて隣で正座
「ぷはっ、…正座なんかいらねーよ、バカ」
そしたら翔ちゃんが面白そうに笑って
…思わずお互い目を合わせた後
それもそうか、と二人とも姿勢を崩した
「あんまり遅くまではいられないから、単刀直入に話すけど」
ここで俺はピンときた
大ちゃんだ
大ちゃんが、俺達が来る前に何かしら翔ちゃんに話してくれたんだ
…ってか、それ以外見当が付かないのもあるけど
「お前、昔何があった?」
「え?」
「え?」
…つい、俺まで声が出てしまった
だって、同棲の話じゃないの?
かすが、チラリと俺を見る
…ー何か知ってんだろ、って顔で
「気になってたんだ、ずっと」
「…何が、ですか?」
「お前、まだ俺達にも…雅紀にも
どっか一線引いてる」
途端に、かずの目が泳いだ
「そんなこと…ないですよ?」
その目は、視線から逃げるように
床に向けられた
