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Perfect Romance

第16章 告白



…俺だって、感じてた

かずと「恋人」になってからも、やたらと距離を感じる事がある

もっと言っていいのにって
もっとワガママ出していいのにって

何度も伝えてるのに
変に遠慮するとこがあるし

初めて2人で飲んだ時言ってたじゃん


…裏切られるのが嫌
…人を信じるのが怖い

俺、その言葉忘れてないよ


いつかは、その言葉の意味を知りたいと思ってた

…でも、多分俺が聞いてもそう簡単にはいかないだろうなって感じてて

今、翔ちゃんが切り出した事に
ズルイけど、心のどこかで喜んでる自分がいる


「俺さ、…確かにお前は部下でもあるんだけど

仕事を離れたら、友達でありたいって

…智とか、雅紀とかと仲間でいたいと思ってる」


真剣な、翔ちゃんの眼差し


「二宮にとって…俺達はまだ信用できない?」
「翔ちゃん!」

つい、止めに入った

だけど

「お前だって、気持ちは同じだろ
…そのままでいいのか?」

これに返す言葉は見つからなくて
…黙ってしまった俺の横で、大きな息を吐く音


「分かりました、…話します」

かずが、ゆっくり顔を上げた

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