
Perfect Romance
第16章 告白
それぞれの会社の話や、くだらない話で盛り上がって飲んでた時
何となく出来た、無言の時間
「にの!」
それを打ち消すように
いきなり大ちゃんが、テーブル越しにずいっと身を乗り出した
「は…はい?」
呼ばれたかずはと言えば、その勢いある呼び方に驚いて
ビクッと後ろに仰け反っている
大ちゃんの目は、既に据わってて
…だけど隣の翔ちゃんは知らん顔で
「にのっ!」
再び呼ばれたかずが、救いを求めるかのように
一瞬俺の方を見るから
「お…大ちゃん?…どうしたの?」
代わりに俺が大ちゃんに聞いてみた
「雅紀!」
今度は俺ぇ?!…何も悪い事してないよ…ね?
「雅紀!お前にのに言いたい事あんだろ」
「へ?」
「昼間、言ってただろーが」
…大ちゃん!!かずが横にいるから!
今は話せる状況じゃないし!
「何?相葉さん、話って…」
ほら!
かずの矛先が、こっちに来ちゃったじゃんかぁ!
ダメなんだって
こういう事は、特にかずには慎重にしなきゃ
臍曲げたら大変なんだよ?!
