
Perfect Romance
第15章 祭りのあと
酒のせいだけじゃないくらい、顔を真っ赤にしたかずが腕の中にいる
メイクなんかしてなくたって、こんなに可愛い
捲れ上がるスカートを必死に下に伸ばす動作なんて、俺を煽るだけだってのに
「かず」
恥ずかしいのに、酔ってると
思考回路が崩れるのか、かずが素直に顔を上げた
少し潤んだ瞳が揺れる
この目、俺は知ってる
かずも今、俺と同じ
……ひとつになりたいって思ってる
顔を寄せると、かずの目が伏せられた
吸い寄せられるように、薄く開かれたかずの唇に自分のそれを押し付けると
かずの方から、俺を深く求めてきた
「ん…っ」
かずが俺の咥内を貪っている
それがまた、予想以上に気持ちいい
いつも逆だから知らなかったけど
かず、キス上手い…
どこで覚えたんだよ
…誰とこんなキスをしたんだよ
そんなやり場のない嫉妬心が、一瞬にして俺の全身を駆け巡った
見える事のない、かずの過去の恋人を憎らしく思った
