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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ



「かず…力、抜いて…」
指を締め付けるキツさに相葉さんが眉をしかめる

「分かんな…っキツい…!」
力を抜け、と言われても
どうして良いのか分からないし、たった1本の指でこうなら

…相葉さんを受け入れる、なんか無理に決まってる
俺には、未知の恐怖しか浮かばなかった


でも、相葉さんと1つになりたい
最後まで、受け入れたい

…そう心が叫んでいる


「かず、ゆっくり息吐いてごらん」
優しく、あやすような声色で
相葉さんが囁いた

「ん…っ」
それに従ってみようと
頑張って、浅く息を吐く


「そう…上手だよ、かず」
こんな事で、誉められて嬉しいなんて
俺、おかしいのかな

でも、この未知の状態では
相葉さんだけが頼りで…、従うしかなくて

言われるままに…何度も浅く息を吐いた

息を吐く事で少し力が抜ける度に
指が侵入を果たす


「かず…入った」
気が付いた時には
相葉さんの1本の指は、根元まで差し入れられていた

「…ちょっと動かすよ」

「んん…っふあ…!」

中を、探るように指が動き出す

その違和感に再び涙が溢れてくる

入口を拡げるようにしたかと思ったら
更なる圧迫感に襲われた

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