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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ


恐ろしい程の脱力感と整わない呼吸の息苦しさが
俺に纏わりつく

涙も、まだ止まる事を忘れたかのように
零れ落ちていて


「かず…」
俺の頬を
相葉さんの暖かい手が包み込んだ

「…気持ち良かった?」

「…、うん…」

「どうしよう…」

「え…」

なに?どうしたの?
少し、身構えてしまう。

「かず、エロすぎてヤバイ」

「な…っバカ!」

「…止まんなくなりそう」

「え…」

待って、と言おうとしたけど
唇を塞がれて
それを言葉にすることは叶わなかった



片手を頬から外し、ベッドサイドから
相葉さんが何かを手に取った

「…初めては、ツラいかも知れないけど」
相葉さんがそう言ってから
手にした小さなボトルを開けて、自分の手に垂らす

何をしてるんだろう、と
じっとその仕草を見つめてたら


「…ここで、俺を受け入れて」

「あ…なに…っ!?」

ぬるぬるになった指を
…いきなり後ろに這わせてきた


ツプ…っとした音を立てて指が少しずつ入ってくる。

「くぅ…っ!」
受け入れる器官でないそこへの侵入は
怖いくらいの違和感と、狭さ故のキツさしかない


だけど
相葉さんは解すように進める指を
止めてはくれなかった

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