
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
寝室の、…1人暮らしにしては
大きいベッドに優しく降ろされる
「…何、するの」
「…言ったでしょ。欲しいって」
ー…抱きたい
俺の上に覆い被さるようにしてる相葉さんが
目を細めた
「あ……っ」
カーッと顔が熱くなる
お風呂に入る前の出来事が
頭の中を駆け巡る
…そうだ
あの状況が恥ずかしくて逃げたくせに
暑いからって服を脱いじゃった俺ってば
いくら何でもバカすぎた
そうなるって頭では分かってたくせに
あのチューハイを飲んだせいで
理解力が薄れてしまったらしい
「…抱くよ。にのを」
耳許に、息を吹き掛けるように囁かれて
思わず体がビクリ、と震えた
「ね、なまえ……」
「ん?」
「戻ってる…」
耳を愛撫されながらも自分を保ちたくて
わざと関係ない話を持ち掛けた
「ホントだ」
耳たぶを甘噛みしながら笑った相葉さんは
「…かずなり、って呼ばれたい?」
そう言って俺に答えを委ねようとする
「そんなの…っ」
分からない、と言おうとしたけど
…口の中に舌を差し入れられて言葉にできなかった
