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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ



今思えば
この1本がいけなかった

風呂から出た相葉さんは

「…にの?」
リビングに座る俺を見て、目を丸くしている



だって…
暑かったんだもん




一気に飲んだら
何だか凄く暑くなってきて
着ていたTシャツを脱ぎ捨てていた



何だかんだ言ってても
男同士なんだから、シャツくらいなら脱いだって平気だろう、なんて

…甘く考えてた



「俺の事、誘ってるの?」
ニヤリ、とした相葉さんが俺に近付く

「え…っ」
近付いたと思ったら
…体がフワッと宙に浮いた


「ちょっと…っ」
相葉さんが俺を抱き上げている

「わ…っ!降ろせよ!何してんのっ!?」

「落ちるから、暴れないの」
降りたくて、手足をバタつかせるけど
相葉さんは降ろしてはくれなくて

むしろ
俺の動きを腕で抑え込んでる


「…相葉さんってば!」
手足の動きを封じられたから
今度は口で抵抗した

だけど
相葉さんはくふくふ笑うだけで

足は迷う事なく、寝室に向かっていた


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