
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
「…積極的だね」
相葉さんがムフフ、と笑う
「ちが…っ相葉さんがが引っ張ったから…!」
「えー…だって俺の顔、じっくり見てたでしょ?」
相葉さん、気付いてたの?
…いつから?
もしかして、寝てなかったの?
「…起きてたの?」
少し顔を上げて
相葉さんを伺い見る。
「寝てたよ?…でも」
ー…かずなりの顔が近付いたら
気配で分かった
…なんて言われて
もう、何も言い返せなくなった
「んふふ。可愛い」
相葉さんは
俺のおでこに、チュッと音を立ててキスすると
「俺も、風呂入ってくるね。だから…」
ー…寝室で、待ってて?
腰に響くような低い声で囁くと
ゆっくりと俺を離して、ソファーから起き上がった
きっと今の俺は
顔どころか全身が真っ赤になってる気がする
ソファーの下に取り残されたまま
しばらくの間
俺は動く事が出来なくなってしまった
相葉さんに言われたからって
はいそうですか、なんて気軽に寝室になんて行けるはずもなくて
落ち着かなくなった俺は
冷蔵庫から缶チューハイを取り出して
それを一気に飲み干した
