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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ



「じゃあ…改めて、かんぱーい!」

俺がタブを開けるのを待って
相葉さんが自分の缶ビールを前に出した

軽く缶同士をぶつけて喉に流し込む

「相葉さん、何本目?」
「え…2本目」

「追い付くから待ってて」

俺はそう言って
1本目を一気に飲み干した

「ちょ…、にの?」
相葉さんの何してんの、って顔

それには一言も答えずに
俺はスクッと立ち上がると

すぐに冷蔵庫から2本目を取り出した

ソファーに戻るより前にそれを開けて飲み始める

お互いの3本目になるビールを2つ腕で支え持って
ようやくソファーに腰を下ろした

「どうしたの?」

「…一緒に飲もうと思ってたのに、寝ちゃったから」
つい、にひゃっと笑う

一気に飲んだからかアルコールの回りが早い気がする

相葉さんのビールはまだ半分以上残ってたのに

俺は、もうほぼ空っぽで

「ちょっとにの!一気に飲んだらヤバイって…」
相葉さんは向かい側から立ち上がると

ソファーに座る俺の隣に腰かけてきた

右隣に重みが掛かって体が少し傾く

「ゆっくり…飲もうよ」
俺の顔を覗き込んでにっこり笑う相葉さんに

「うん…」
俺もにっこり笑ってみせた

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