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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ


隣同士、くっついて飲むのは初めてで

それだけでもドキドキしてるのに
相葉さんはいつの間にか、俺の肩に手を回している

そして
そこをずっと撫でるように動いていて…


俺も、回ってきたアルコールのフワフワ感と
撫でる手の心地好さに身を任せていた



時々手を伸ばすつまみの中に
初めて食べたけど、すごく自分好みのものを見つけて

「ね、これ美味しいよ」
相葉さんにも勧めようと
それを指つまんで、差し出した

「本当?」
当然、手から受け取ると思ったから油断してた

相葉さんは、俺の指に唇を近付けると

「あ…っちょっと…」
…指ごとつまみを口に入れてしまって


食べても尚、指を口内に捉えて離そうとしない

離したくても
空いている相葉さんの手が俺のそれを掴んで抑えている


「相葉さん…離して」
恥ずかしくて、声が震えた

頬が…熱い

だけど
相葉さんは俺を見つめたまま
口の中の指に、そっと舌を絡めてきた


背中がゾクゾクする

…俺、何をされてるの?

相葉さんの目が
熱っぽくなったのに気付いて

思わず俯いてしまった

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