
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
ラフな格好に着替えてきた相葉さんは
顔面崩れっぱなしで
蕩けるような顔って、…まさにこれ
並べられた食事を見て、
これでもか!って大げさなくらいに喜んで
こんなんでそこまで喜ばれると
…むしろ居心地悪いっての
「にのは、休んでて」
後片付けは相葉さんが引き受けてくれて
俺は促されるままに
リビングのソファーに移動した
程好い固さのそこは
どこか緊張してたらしい俺を包み込んでくれて
気が付いた時には
俺の体には、柔らかい毛布が掛けられていた
「…起きた?」
もぞもぞした俺に
にっこりと相葉さんが笑い掛ける
「ごめん…寝ちゃってたんだ」
「気にしないでいいよ。…まだ寝る?」
「ううん。起きる」
首を振って座り直してから
掛けてくれた毛布を綺麗に畳んだ
相葉さんが
俺からそれを受け取って、寝室に戻しに行く
ふと、ソファーの前のテーブルを見ると
お皿に入れ換えたつまみと
飲み掛けの缶ビールがあって
「先に飲んじゃった。ごめんね」
寝室から戻ってきた相葉さんが
申し訳なさそうに眉を下げた
「そんなのいいよ。…俺も、飲みたい」
俺がそう言うと
「ビールでいい?」
と、相葉さんはそのまま冷蔵庫に向かった
