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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ



相葉さんから連絡が入ったのは
料理が完成してから割ととすぐの事だった


連絡が来てから30分もしないで帰ってきたのに

「待たせてごめんね!」
と、相葉さんがいきなり俺を抱き締めて


…不意討ちは本当に困る。
だって
俺は真っ赤になるだけで、何も言えなくなるんだから…


そして
俺から離れた後に満面の笑顔で

「家ににのが待っててくれるなんて、凄く幸せ」
…なんて言うから

恥ずかしくて仕方ない


相葉さんは本当に嬉しそうで
俺まで何だか嬉しくなってきた


「ごはん…作ってあるから、食べよ?」

「え…にのが作ってくれたの?」
嘘でしょ?と目を丸くしてる相葉さん

「うん…大したものじゃないけど」
「凄い!マジで?嬉しい!…夢じゃないよね?!」

そう言って、自分のほっぺたをつねる

「いでで…」
「嘘でも夢でもないよ…」

自分でつねって自分で痛がって
本当、いちいち楽しませてくれるね、このヒト

「着替えてきなよ。支度するから」
ポンポンと相葉さんの腕を叩くと

相葉さんはまるで小躍りするように
「すぐ着替える!!」と俺から離れていった

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