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Perfect Romance

第8章 幸せのカタチ


え…、マジで?
俺は住所と一致した建物を見て、絶句した


だってその場所はアパートではなく
…なかなかモダンな造りのマンション

嘘でしょ?
相葉さんって実はお金持ち?

…いや、どう見ても
そんな風には見えないよね?

まさか相葉さんの事だから
向かい側のアパートの住所と間違えたとか?

有り得なくもないよね、それ。

…でも、602って事は6階だよね

本当に?



半信半疑のまま
マンションのエントランスに向かってみる

オートロックだから
この鍵と部屋番号が合えば間違いはない


…って解除されたし!


俺は挙動不審のまま、目の前のエレベーターに乗り込んだ


辿り着いた玄関には
確かに〈AIBA〉と書かれている


預かった鍵で玄関を開けても
何だか場違いな雰囲気に

「…おじゃま、しまーす」
つい、キョロキョロしながらゆっくりと中に進む

俺のアパートとは全然違う

…当たり前だけど
何だか凄く、複雑な気持ちになった


リビングに続くドアを開けると
およそ、一人暮らしには広すぎる空間が広がっていて

俺は益々困惑していた

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