
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
仕事が終わって
相葉さんちに向かう途中
俺は悩みに悩んでいた
ごはん…どうしようかな
惣菜を買ってもいいけど
せっかくだから、作ってもいいかな
…なんて思い始めて
だって…時間はいっぱいありそうだし
何より
手作りって喜んでくれるかなぁって
…女子か
自分で考えておいて
恥ずかしくなってきた
何浮かれてんの、俺…
赤くなった頬を思わず抑える
周りから見たら
怪しい事この上ない、今の俺
…さっさと買って、相葉さんちにいこ
スーパーに立ち寄った俺は、決めたメニューの材料をカゴにぽいぽい入れていった
後は、ビールとかチューハイを適当に放り込む
確か近くにコンビニあるって言ってたから
足りなかったら買いに行けばいいし
清算を済ませた俺は、ちょっと重いレジ袋を手にしながら
相葉さんの書いてくれた住所を頼りに歩き始めた
「駅からは近いよ」
相葉さん、確かそう言ってたな
でも、イマイチ分からなくてスマホの地図機能を立ち上げてみる
…5分掛かんないのかよ
随分いい場所に住んでるなぁ、相葉さん
