
Perfect Romance
第8章 幸せのカタチ
相葉さん!ナイス!
「そ…それです」
俺はとりあえずウンウン頷いて見せた
「じゃあ、訂正しといて」
「はいっ」
櫻井さんがデスクに戻る
…良かったぁ
気付かれないように一つ息を吐いて、こっそり中を見てみたら
相葉さんちの住所を書いたメモと
それと分からないように紙でぐるぐるに巻かれた鍵が入っていた
メモには
〈家の中、好きに使ってていいからね〉
と添えてある
初めて見る、相葉さんの少し丸っこい…決して綺麗とは言えないけど
暖かみを感じる文字
それを見て
思わず顔が綻んだ
しかし…
「何の修正だった?」
再び櫻井さんに聞かれ
「うぇ…っあ…あの…」
何も言えない隙にひょい、と手に持っていた紙を取り上げられ
…俺はもれなく
しこたま説教をくらう羽目になった
悪いのは相葉さんだ!
俺が頼んだわけじゃない
一生懸命説明(言い訳?)して
…最後には、何とか俺の事情は分かってくれたけど
久々に見た鬼の櫻井さん…
いや、今回は確かにこちらに非はあるけど
相変わらずと言うか
…マジ怖すぎる
