
修練の鏡と精霊の大地
第3章 冒険の旅へ
「じゃあ、バンタリンさん、いくつか精霊出して持たせて下さいよ。旅が少しでも楽になるように」と球也が、頼み込む。
「あいにくだけどね、私は1日に4匹出すのが精一杯なの。力の回復はそれから1週間かかるから……」
「じゃあ、後3匹は出るの?」
「だから、もう4匹出しちゃったの。さっきも人間がやってきたからねぇ。あんた達みんな、それぞれの村でここに来いって言われたの?」
バンタリンがそう言うと、球也と純化は怪訝な表情を浮かべ、互いに顔を見合わせた。
「うちらの他にも人間がいてるってこと?」
「そうだと思います」
バンタリンはまたキセルを口にする。
「まあ、人間だけで行くのは大変だと思うから、手助けしてやれってことよね。精霊ひとつ持ってれば何かの役に立つわ。頑張ってね……あ、それと」
バンタリンは思い出したように、カウンターの下に頭を下げる。
「これ、持って行きなさい」と2つの、小さな布袋を出した。
「体に異常があったら、これを一粒飲んだらいいわ。怪我や毒や痺れも解消してくれるから、冒険には必需品よ」
中には沢山のビー玉ほどの大きさの、黒い物が沢山入っていた。
「あいにくだけどね、私は1日に4匹出すのが精一杯なの。力の回復はそれから1週間かかるから……」
「じゃあ、後3匹は出るの?」
「だから、もう4匹出しちゃったの。さっきも人間がやってきたからねぇ。あんた達みんな、それぞれの村でここに来いって言われたの?」
バンタリンがそう言うと、球也と純化は怪訝な表情を浮かべ、互いに顔を見合わせた。
「うちらの他にも人間がいてるってこと?」
「そうだと思います」
バンタリンはまたキセルを口にする。
「まあ、人間だけで行くのは大変だと思うから、手助けしてやれってことよね。精霊ひとつ持ってれば何かの役に立つわ。頑張ってね……あ、それと」
バンタリンは思い出したように、カウンターの下に頭を下げる。
「これ、持って行きなさい」と2つの、小さな布袋を出した。
「体に異常があったら、これを一粒飲んだらいいわ。怪我や毒や痺れも解消してくれるから、冒険には必需品よ」
中には沢山のビー玉ほどの大きさの、黒い物が沢山入っていた。
