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修練の鏡と精霊の大地

第20章 ラスボス

「えええええーーっ!! ちょっと、それはやめてーっ!!」


 純化はあわてふためく。


 すでに、闇の純化の顔は、裂けていた口が元に戻り、鏡を向けたように同じ表情に変化している。


「さあ、私のお腹がどんどん戻ってくるわ。さあ、後はお楽しみね」


 闇の純化はクスッと、イタズラっぽく笑う。


「待って待ってっ!! ちょっと、落ち着きましょうよ、あなたも女の子じゃないの!!」と純化は必死になだめようとする。


 闇の純化のお腹は完全に塞ぎ、残るは胸だけとなった。


「アハハハハ、どうするぅ〜、後はここだけね。もう少ししたら、あなたのおっぱいが、ここにいる男性諸君の注目になるわよ」


「ちょっとぉ〜、やめてよお願いだから……」


「なに? 恥ずかしいの? 私は闇の者だから、恥ずかしさなんて関係ないの」


 闇の純化は左手だけで、両胸を隠している。


 もうすでに、胸はキレイに形成されていた。


 闇の神仏達と、コウヤ達は闘う手を止めていた。


「おい、闇の純化って、男の気持ち、わかってるよな」とコウヤが言うと、キツネ人間は「こればかりは、闇も光も関係ないですね」と返した。


 だが、そんなお楽しみタイムも、閉店をむかえていた。


「ちょっとあなた!!」と莉子が話し掛ける。


「え! なによ、あなた」と闇の純化が仏頂面で返事をする。


「あんたさぁ、こんな時間に上裸でどうすんのさ。まだむし暑くないし、風邪ひいたら大変じゃないの」


「風邪?」


「もう、女同士のケンカするにも、体を壊しちゃ勝っても意味ないでしょ。これ着てな」と莉子は緑色で、正面に「32」とプリントされたシャツを、闇の純化の頭からかぶせた。



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