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修練の鏡と精霊の大地

第20章 ラスボス

「なんか、うちでも闘えそう……」


 力の強さを感じた純化が、一人で七人と闘う輝の助太刀をしようと、歩き出した。


 すると、いきなり純化の右ほほにガツンとくる衝撃があった。


「あんたの相手は私」


 目の前にいたのは上半身が裸の闇の純化だった。だが、胸とお腹には、輝を吸収していた時の穴がポッカリと空いている。


 純化は目を反らさず、数時間前まで同じ体にいた闇の自分を、強い眼差しで見続けた。


「あんたのパンチ、痛くないわ。うち、ケンカとかせえへんけど、あんたやったら勝てる」


「力をつけても、あんたは私。あんたの弱点はすべて知ってる」 


「うちの弱点はあんたの弱点でもあるんやで。あんたと20年以上も一緒の体で過ごしてたけど、別々になったら、姿は一緒でも中身はこんなに違うんやね。うちは人間。あんたは汚れた魔物や!!」


 純化はそう切り捨てた。


 闇の純化は笑った。


「アハハハ、そうね。じゃあ、闇の私は闇らしく、あなたをいたぶってあげる」


 純化は、攻撃に備えて身構えた。


 すると、闇の純化は、両手で穴が空いた胸を塞いだ。


「もう、私の体には誰も入っていない。すなわち、私が裸になればどうなるかしら?」


「えっ!?」


 純化は背中に冷たいものを感じた。


 闇の純化はニヤリとした。


「私の体は、今はあの輝とか言うチビがいないから、ただの空洞となっている。だが、この体が元に戻ればどうなるかな?」


 闇の純化の胸には、2つの穴が空いた状態。それが元に塞いでしまうと、純化のトップレスヌードが露となる。



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