
修練の鏡と精霊の大地
第17章 村
最強の剣が、ついに姿を現した。
その幅は2cmほどで長さは1メートルほど。剣というよりかは、ほとんど刀だ。
しかも、刃にはどことなく「王」や「非」、「カ」、「口」の字が見え、茶色い線が入っている。
「なんだありゃ?」
目を凝らして見る。さらに小さな字で「C」や「f」も見えた。
「この素材は剣になるために出てきたと言っても過言ではなかろう。最初は筒のようだったが、指で触れると切れる部分があったのだ。この柄には、その素材に飾られていたリングが取り付けてある。これはきっと、魔の力が封じ込めてあるに違いないわっ!!」
ヌカーは剣を構えた。
「あれって……」
球也は思い当たるものがあった。
確か、自分が鏡を受け取った場所で、妖精タクノアンに出会った時、不思議なことが出来ると見せてもらった現象。
タクノアンは鏡に缶コーヒーの空き缶を沈めた。
あの剣の文字は、バラバラになった「珈琲」の字と「Coffee」の字だ。
「てことは、あのリングは……プルタブ!?」
笑いしかなかった。
「なるほど、空き缶の飲み口を指で触れたら切れるわ。ある意味、最強かも」
それだけで、球也は負ける気がしなかった。
ついに、互いの剣を交える時。
倒すべき相手は、この世界に入った時に、すでにいた。
本当の闇神、それはこの世界の住民。
チラッと奈美を見る。
ほとんど、精霊達の活躍でこの村の妖精を圧している。
奈美も負けじと、どんどん矢を放ち、敵を射ち落としている。
その幅は2cmほどで長さは1メートルほど。剣というよりかは、ほとんど刀だ。
しかも、刃にはどことなく「王」や「非」、「カ」、「口」の字が見え、茶色い線が入っている。
「なんだありゃ?」
目を凝らして見る。さらに小さな字で「C」や「f」も見えた。
「この素材は剣になるために出てきたと言っても過言ではなかろう。最初は筒のようだったが、指で触れると切れる部分があったのだ。この柄には、その素材に飾られていたリングが取り付けてある。これはきっと、魔の力が封じ込めてあるに違いないわっ!!」
ヌカーは剣を構えた。
「あれって……」
球也は思い当たるものがあった。
確か、自分が鏡を受け取った場所で、妖精タクノアンに出会った時、不思議なことが出来ると見せてもらった現象。
タクノアンは鏡に缶コーヒーの空き缶を沈めた。
あの剣の文字は、バラバラになった「珈琲」の字と「Coffee」の字だ。
「てことは、あのリングは……プルタブ!?」
笑いしかなかった。
「なるほど、空き缶の飲み口を指で触れたら切れるわ。ある意味、最強かも」
それだけで、球也は負ける気がしなかった。
ついに、互いの剣を交える時。
倒すべき相手は、この世界に入った時に、すでにいた。
本当の闇神、それはこの世界の住民。
チラッと奈美を見る。
ほとんど、精霊達の活躍でこの村の妖精を圧している。
奈美も負けじと、どんどん矢を放ち、敵を射ち落としている。
