
修練の鏡と精霊の大地
第17章 村
手に持った容器のフタを開け、中の水を勢いよく撒き散らした。
「う……うおぉ! ぺ、ペタロぉーっ!! きさま、なにを……」
「これがなかったら、薬は作れない。俺が死ねば、もう二度と薬はできない」
純化はペタロの行動に、なぜか笑顔を見せた。
ペタロは純化の体を支えた。
「純化さん、あなた……人間の世界からここに来たんですよね」
その問いに、純化は頷いた。
「なら、大丈夫。あなたは、病で死んだとしても、きっと人間として生きられる。球也さん!」
「えっ!? はい!」
球也はまさか呼ばれるとは思っていなかったため、少し油断していた。
「球也さん、存分に暴れて下さい。私は妖精と人間との共存を願っていましたが、もう、ここまでです。人間を騙し、神を滅ぼそうとする悪魔と同じ性質の肉体を持って生まれた自分に、憎しみを持っております。ここにいる連中が、この世界の天の悪魔です!! それと……純化さんをお願いします」
ペタロは球也の手をキュッと握った。
人間には感染しない。それがわかったからこそ、球也はペタロの手を握りかえした。
「僕も、ずっとこんな妖精達のために旅をしてたんかと思うと、めっちゃはらただしいわ。でも、そんな中でも、ペタロさんみたいな人がいてくれてたから、嬉しい」
そう言うと、球也はペタロを自分の後ろに下げた。
奈美と球也の肩に、精霊達が乗る。
そして、奈美は弓を構えた。
「奈美ちゃん。これはコウヤさん、莉子さん、ユングさん、三人の敵討ちや。こっちには最強の精霊がいる。絶対に負けへんで」
奈美は鋭い眼光で、頷いた。
「う……うおぉ! ぺ、ペタロぉーっ!! きさま、なにを……」
「これがなかったら、薬は作れない。俺が死ねば、もう二度と薬はできない」
純化はペタロの行動に、なぜか笑顔を見せた。
ペタロは純化の体を支えた。
「純化さん、あなた……人間の世界からここに来たんですよね」
その問いに、純化は頷いた。
「なら、大丈夫。あなたは、病で死んだとしても、きっと人間として生きられる。球也さん!」
「えっ!? はい!」
球也はまさか呼ばれるとは思っていなかったため、少し油断していた。
「球也さん、存分に暴れて下さい。私は妖精と人間との共存を願っていましたが、もう、ここまでです。人間を騙し、神を滅ぼそうとする悪魔と同じ性質の肉体を持って生まれた自分に、憎しみを持っております。ここにいる連中が、この世界の天の悪魔です!! それと……純化さんをお願いします」
ペタロは球也の手をキュッと握った。
人間には感染しない。それがわかったからこそ、球也はペタロの手を握りかえした。
「僕も、ずっとこんな妖精達のために旅をしてたんかと思うと、めっちゃはらただしいわ。でも、そんな中でも、ペタロさんみたいな人がいてくれてたから、嬉しい」
そう言うと、球也はペタロを自分の後ろに下げた。
奈美と球也の肩に、精霊達が乗る。
そして、奈美は弓を構えた。
「奈美ちゃん。これはコウヤさん、莉子さん、ユングさん、三人の敵討ちや。こっちには最強の精霊がいる。絶対に負けへんで」
奈美は鋭い眼光で、頷いた。
