
修練の鏡と精霊の大地
第17章 村
「かわいそうに、我が息子よ。やつにこんな目にあって……」
「ちょっと待て!! 指摘する所多すぎて、なにから言うていいのかわからんぞ!! まず、指は俺じゃねぇし、それにあんたら親子やったんかい!! たしかに名前にてるけどよ……」
「この子は、わしが昔、新婚旅行の時に訪れたこの村で知り合ったメメとの間に出来た子じゃ!!」
「お前、最低だな!!」
意外な真実に驚いた。
「だが、お前達、これを見てどう思うかな? 連れてまいれ!!」
ヌカーが村人にそう言い付けると、そこに、純化とペタロがロープでくくられた状態で現れた。純化はグッタリと項垂れている。
「純化さん!!」
球也が走り寄る。
「おっと、近付くな……」とヌカーが杖の先をむける。
「ちょっと、なんだよ。どうしたんだよ……純化さん、はなしてやってえな」
「動くな……これ以上動くと、この二人の命がどうなるかな?」
「なにっ!?」
数人の村人が純化とペタロに包丁などの武器を突き付けている。
ペタロの顔に傷やアザが目立つ。暴行を受けたのか?
ペタロは真っ赤になったツバを吐くと、頭を上げ、球也達に告げた。
「みなさん……僕のことはかまいません……純化さんを助けて下さい」
「黙れっ!!」
村人の一人が角材で、ペタロの背中を打つ。
その衝撃に耐えながら、ペタロは言い続ける。
「彼らは人間の敵だ……君たちを騙して、自分達にとって邪魔となる神や仏を滅ぼすつもりだったんだ」
「きさま!! それ以上言うと……」
村人の一人がペタロの喉に包丁を突き付けた。
ヌカーはニコーを別の場所に移動させた。
「まあ、お前達人間も、いずれ滅ぼすつもりだった。ま、最初にあの厄介そうな二人を始末させてもらったがな」
二人とは、コウヤと莉子のことだ。
「ちょっと待て!! 指摘する所多すぎて、なにから言うていいのかわからんぞ!! まず、指は俺じゃねぇし、それにあんたら親子やったんかい!! たしかに名前にてるけどよ……」
「この子は、わしが昔、新婚旅行の時に訪れたこの村で知り合ったメメとの間に出来た子じゃ!!」
「お前、最低だな!!」
意外な真実に驚いた。
「だが、お前達、これを見てどう思うかな? 連れてまいれ!!」
ヌカーが村人にそう言い付けると、そこに、純化とペタロがロープでくくられた状態で現れた。純化はグッタリと項垂れている。
「純化さん!!」
球也が走り寄る。
「おっと、近付くな……」とヌカーが杖の先をむける。
「ちょっと、なんだよ。どうしたんだよ……純化さん、はなしてやってえな」
「動くな……これ以上動くと、この二人の命がどうなるかな?」
「なにっ!?」
数人の村人が純化とペタロに包丁などの武器を突き付けている。
ペタロの顔に傷やアザが目立つ。暴行を受けたのか?
ペタロは真っ赤になったツバを吐くと、頭を上げ、球也達に告げた。
「みなさん……僕のことはかまいません……純化さんを助けて下さい」
「黙れっ!!」
村人の一人が角材で、ペタロの背中を打つ。
その衝撃に耐えながら、ペタロは言い続ける。
「彼らは人間の敵だ……君たちを騙して、自分達にとって邪魔となる神や仏を滅ぼすつもりだったんだ」
「きさま!! それ以上言うと……」
村人の一人がペタロの喉に包丁を突き付けた。
ヌカーはニコーを別の場所に移動させた。
「まあ、お前達人間も、いずれ滅ぼすつもりだった。ま、最初にあの厄介そうな二人を始末させてもらったがな」
二人とは、コウヤと莉子のことだ。
