
修練の鏡と精霊の大地
第9章 病
「うちは……勇者に選ばれてここに来たのに……なんでこんな目にあうんよ……」
煙に包まれる中、口を塞ぎながら純化はベッドから下りる。
「純化さん!!」
ペタロが駆け寄った。
「うちはこの世界に来て勇者になったんやで……どんな困難にも立って……立ち向かわなアカンねん。そうでないと、うちが、うちやなくなるねん」
純化はかすれた声で言った。
「うちは占い師。自分の未来もなんにも見られへん占い師や。絶対大丈夫やと思った道は、ことごとく崩され、いろんな男に騙されて路頭に迷ってた。そんな自分の幸せを掴めん占い師が、人の幸せ導くなんて以ての外やわ……」
純化はペタロの手を振り払った。そして、杖を手に取ると、それを支えに立ち上がった。
「純化さん、待って……」ペタロが後ろから抱きかかえた。
「このままだと焼け死んでしまいますし、ここから出てもやつらに殺されます。私があなたを背負って、一気に外に出ます。私は、あなたを守ります。そうでないと、私はあなたの仲間を裏切ってしまう」
煙に包まれる中、口を塞ぎながら純化はベッドから下りる。
「純化さん!!」
ペタロが駆け寄った。
「うちはこの世界に来て勇者になったんやで……どんな困難にも立って……立ち向かわなアカンねん。そうでないと、うちが、うちやなくなるねん」
純化はかすれた声で言った。
「うちは占い師。自分の未来もなんにも見られへん占い師や。絶対大丈夫やと思った道は、ことごとく崩され、いろんな男に騙されて路頭に迷ってた。そんな自分の幸せを掴めん占い師が、人の幸せ導くなんて以ての外やわ……」
純化はペタロの手を振り払った。そして、杖を手に取ると、それを支えに立ち上がった。
「純化さん、待って……」ペタロが後ろから抱きかかえた。
「このままだと焼け死んでしまいますし、ここから出てもやつらに殺されます。私があなたを背負って、一気に外に出ます。私は、あなたを守ります。そうでないと、私はあなたの仲間を裏切ってしまう」
