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彼女と妹

第13章 綾子と先生(その4)


先生が消えていった後を視線だけで追い続ける私。


「さあ、行きましょう」

「あ、は、はい…」


一馬さんに背中を押されるようにして歩き出す。


来客用駐車場で一馬さんの車の助手席に乗り込み、私たちは学校を後にした。


「どっちの方向?」

「あ、あの、次の信号、右です」


一馬さんはナビの画面を起動すると、バックには夕方のニュース放送を受信しながら運転を続けた。


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