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となりのアイツ AN

第100章 好きなのに3 かずくん



「・・・ありがと」


噛みしめるように言うまーくんに
ううん、って首を振ってコーヒーを飲む


まーくんの声がちょっと湿ってるのは気づいてたけど
わざとそっちは見ないようにして
ベンチに凭れて天を仰ぐ


楽しめば楽しむほど
ここでの生活が 終わりに近づいてる事も感じてしまう

何か気の利いたことを言ってやりたかったけど
それ以上何か言ったら
俺も涙声になりそうで

眩しい日差しのせいにして 両手で目を覆った







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