
となりのアイツ AN
第100章 好きなのに3 かずくん
途中腹ごしらえもして
午後からはイルカのショーで歓声を上げて拍手喝采
広い園内を隈なく歩き回り
外のベンチで休む頃には
まーくんに負けず劣らず 楽しんでる自分を発見した
「ハイ」
まーくんが自販機で買ったコーヒーを手渡してくれる
「あ、ありがと。お金・・」
「いいって、ここのチケットかずくんが出してくれてんだから
俺こそ、ありがとね。てゆーか、俺だってバイトしてんだから払うのに」
「まーくんのバイト代は授業料の足しにするんだろ
俺はこれと言って使い道無いから いいんだよ」
それに、もうすぐ こんなデートも出来なくなるだろ、
という言葉は ぐっと飲み込む
