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第1章 SO~小人×一般人~進撃の小人編~
どうしてこんなにドキドキしてるんだ。
智「しょ、翔」
そうか、予想外の出来事だからか。
混乱して頭がついて行かないんだ。
翔「あ...、智くんもドキドキしてる」
後ろを触りながら、俺の胸の突起を口に含んで弄んでいた。
智「は、ぁ...」
そんな翔の耳に、俺の鼓動が伝わる。
智「っあ、もう、駄目だって...」
翔「...こんなにドキドキしてるのに?」
智「違...、こ、混乱してるだけだよ」
翔「頬も、赤くなってるよ...?」
俺の状況を教えてくれるな。
そんな事になってるなんて、更に困惑するってもんだろう。
智「寂しくて、おかしくなっただけみたいなんだ...」
翔「そう...」
智「だから、もう」
翔「だけど」
漸く否定の言葉を言えそうだった。
なのに翔は、その言葉を言わせずに被せてくる。
翔「この熱い身体は本当でしょ?」
またひとつ鼓動が高鳴った。
翔「その甘い吐息も、嘘じゃないでしょ...?」
翔が誘ってくるんだ。
こんなの、寂しくてどうかしちゃっただけなんだと言い聞かせてた。
智「っは、翔」
だからこんなの本当じゃないと、おかしくなっただけだと。
なのに翔は、そんな俺の疼きを誘う。
智「こんな時に優しくされたら、ヘンになるの当たり前じゃん...」
翔「それでもいいよ」
智「良くないよ...。翔くんの気持ちとは違うんだから」
翔「それでいいんだよ。俺が、埋めてあげるって言ったでしょ...」
誘われるままに思わず身を委ねてしまいそうになる。
だけど、ああ駄目だなと俺の理性は働く。
智「...やっぱ駄目だよ。寂しいからってこんな」
心の痛みも癒えないうちにこんな事。
翔「駄目じゃないよ...」
“駄目だよ”と言うのは、自分を制止する為。
この行為に対して、翔に対して言っていると思っていたが、どうやら違ったみたいだ。
智「本当にもう、駄目なんだって...。優しくするな...」
優しくするなと言えば言う程、翔は優しく俺を触る。
こんなの駄目だ、道理に反してると俺の理性が訴えるけど、そんな俺の理性なんて既に掻き消されそうだ。
翔は男なのに。
どうしてこんなに俺を熱くさせるんだ。
