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第1章 SO~小人×一般人~進撃の小人編~
智「ふ...」
翔の唇が熱い。
智「しょ、う」
じんわりと熱いその唇は、俺の身体に疼きをもたらす。
翔「キレイにしようか」
俺の身体に添って舌を這わせていた翔は、ぼそっと呟く。
俺と翔の間で粘着音がしてるんだ。
その事を指しているのだろう。
翔「智くんのも、熱いね...」
智「は、ぁ...」
俺の腹にぶちまけた2人分の熱を、翔はタオルで丁寧に拭う。
智「んん...」
俺の下を掴んで、熱いねと温度を確かめるんだ。
翔「いい...?」
俺をしっかりと握りながら、翔は問う。
智「何が...」
ぼーっとする頭では、その問の意味が見出せなかった。
翔「抱いて、いい?」
智「え...」
翔「貴方を抱きたい...」
抱いていいかと聞くんだ。
その顔はふざけている訳ではなくて、凄く真面目そうで。
智「抱くって、どういう...意味...」
明らかにそんな経験は無い。
そんな事、言われた事も無い。
翔「こんなにドキドキするの、初めてなんだよ...」
俺だってそうだ。
今にも心臓が飛び出しそうだ。
智「...っ、ふ」
瞬きも出来ずに固まってしまった俺の頬を、翔は撫でる。
片手で撫でながら、柔らかいキスを仕掛けるんだ。
智「ん、翔...」
まだ返事もしてないんだ。
なのに翔は、俺の返事を待たずに行動する。
智「んぁ...」
翔「ふふ、舌も可愛いな...」
俺が固まって動けないのをいい事に、翔は俺の口内に滑り込んだ。
俺の唇を押し開いて入り込んできた舌は肉厚で。
温かくて滑らかに動くその舌で、俺の口内はすぐにいっぱいになった。
翔「智くん...」
水音を卑猥に響かせ、自由自在に動き回る。
俺の舌を捕らえてはしゃぶる様に吸い付き、俺の吐息が唇の隙間から漏れてはフフッと笑う。
智「しょ...」
話す事も許されない程に俺の口内はいっぱいだ。
いや、口内だけじゃない。
その熱くて優しい動きに翻弄された俺の頭の中まで、翔はいっぱいにしてくるんだ。
