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第15章 真相

「広海の事件はこれがすべての真相。るかさんは正当防衛ですよ。まだ遺体はあのままなんだろ? 早く警察に連絡しておかないと大変なことになるぜ」


 松はそう言うと、桃太郎とハイタッチを交わす。


 ルキアはふぅ〜と息を吐くと、ボディーガード達にるかを放すようにと合図をした。


「お嬢さん、謝ったらどうなんだ? るかさんを犯人扱いしてみんなの前で辱めを受けたんだ。それに、なぜここに、これだけの人が呼ばれているのか説明しなさい」


 松はルキアを睨み付ける。


「なによ……あんたさっきからどうしたの? 私に対してどこからそんな生意気な口を利けるの?」


「どこからって口からに決まってるでしょう。私が尻から会話してるように見えますか!?」


「あなたは尻からでもそんな口の利き方をするの?」


「それなら口の利き方ではなく、尻の利き方だろうが!!」


「松さん!! お嬢様!! 気を確かに!」


 この口論を止めに入ったのはケンちゃんだった。



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