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第15章 真相

 そのももっちを顎で示しながら、るかは言った。


「ちょっと桃太郎さん!! そこにいる変な女刑事さんと、なんか気取った女が私を犯人扱いすんのよ!! 濡れ衣を晴らして!」


 桃太郎は表情とは裏腹に心の中で驚いた。


『なにぃーーっ!! 女刑事だぁ!! 本物がいたらヤバいでしょうがぁ!! でも、この流れで偽物て言いずらいし……どうしょ』


 その空気を読んだのか無視したのか気付いていないのか、松が話を進める。


「さて、本当にそこのお姉さんが犯人なのかな? 僕も気になってね、ここにいる刑事、桃太郎さんに相談して捜査をお願いした。そして、十分な証拠と証言を持ってきた。後は桃太郎さん、お願いします!!」


 桃太郎は目で訴えた。


『急に俺に振るかぁ!? ほんまにそうなのかどうかも怪しいじゃん!! 相手はモノホン女刑事だぜ……バレたらどうすんの!?』


 ももっちは目を合わさなかった。



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