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第15章 真相

『向こうは桃太郎って、私がももっちで……向こうの方がヒーローじゃないのさ!! 美味しい所持っていかれて悔しいけど、あっちは本物だし……』


 ももっちは何度もため息を吐いた。


 そんな事はお構いなしに、松はその場を仕切りだした。


「ルキアお嬢さん、どうせなら真実をハッキリさせましょうよ。この事件と、そしてここにいる皆さんへの本当の謝罪をね!!」


 控え室内がどよめく。


 ルキアは松の顔を見てニッコリと微笑んだ。


「もちろん、そのつもりよ。ちょっと流れが狂っちゃっただけ。ちゃんと私は私で説明するから、そちらの事件の説明をお願いするわ」


「わかりました。では、桃太郎刑事、どうぞ!」


『ちょっと待て!! なんでそこで丸投げなんだ!? 俺だけだと荷が重すぎる!!』と、心の中で叫んだ。


 だが、なぜか表情だけは戦闘モードに入っていた。


 対するももっちは表情もすべて戦意喪失していた。



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