
大切な人へ
第17章 雨の終業式
家の人が帰宅する前に私は帰ることにした
この格好で?だけど仕方ない...
まだ明るいし急いで帰るって言って
また雨が降る中傘をさして歩きだした。寒いです
大きな体操服に裸足にローファー...
変すぎるよね 恥ずかしい...
ファンッ!!
横から聞こえるクラクションに振り向くと
「どうしたの!?乗って」
先生の黒い車から彼に呼ばれた
そういえば...
今日仕事してから帰るって言ってた
「変な格好の奴がいると思ったら...
何があってそうなった?」
外で転んで服をかりたって言ったら
ふーん...とだけ言って運転する先生
家について寄って行ってもいい?って聞かれた
断る理由は無いけど...怒ってる?
部屋に入ると即浴室に押し込まれた
温かいシャワーにほっとする...
雨があたっていた手足が真っ赤で痛くて
待たせてしまうけど少し長めに温まった
あ...
体を拭いているところでやっと気付いたのは
着替えをなにも用意してなかったこと
部屋には先生がいるのに!!
仕方なくバスタオルを巻いてそっと部屋にいくと
先生と目が合った...
『服用意してなくて...目瞑ってて下さい』
「やだ。寒いから早くこっちおいで」
行きたいから言う事聞いてほしい...
前は夜で電気も暗くしてたけど
今の部屋は明るすぎて恥ずかしいよ
「早く。風邪ひくって」
そう言って近づいてくる先生に笑顔がない
ちょっと恐くて立ちすくむ私の手をひいて
ベットに後ろから抱かれる形で座る
