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大切な人へ

第16章 優しい愛情


先生は私がテスト前になると 連絡をほぼ
取らなくなることに何も言わなかった

もちろん彼からもないんだけどね

でも 私はそれが見守りながら応援を
してくれている気がして嬉しかったんだ

だから毎日頑張れたんだよ




その後もう少しお互いに机に向かい
夕方になるころに帰ることにした

『まだ仕事残ってるんじゃないんですか?』

「大丈夫だよ 終業式のあとにできるから」



終業式か...
あの泣いていた日を思い出す

今はあの頃よりずっと先生が近くて嬉しいな



『今日食事作るから食べに来てくれますか?』

「うん!お願いします」

何が食べたい?とか
先生の車の助手席で聞いてるんだよ

あの頃はこんなことが夢だったね



重い物自転車で買いに行くの辛いでしょって

少しだけ離れたスーパーに寄ってくれて
先生は車で待っててくれた



「今日...よかったらそっちに泊まっていい?」

それって...そういう事なのかな...


俺のものにしていい?


彼のあの言葉がよみがえる


『うん...大丈夫ですよ』

「じゃあシャワー浴びてからそっちいくね」

『じゃ私も...ご飯出来たら連絡します』



ドキドキしながら必死で話してた



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