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大切な人へ

第16章 優しい愛情


先生のリクエストでハンバーグの種を作って
サラダや他のものも用意してから

シャワーを浴びる

鏡に映る自分の体は...
やっぱりまだ酷いものだった

服に隠れるところが多いけど
手首のアザや首の切り傷はまだわかる

それにこの大きなお腹のアザ...
まだ押したり腹筋に力を入れると痛む


やっぱりまだ見られたくないな...



お風呂をあがって髪を乾かして
先生に電話をした

「ありがと すぐ行くね」

私たちのすぐは本当にすぐだ


ハンバーグをフライパンに乗せたら
チャイムが鳴った



『もうすぐ焼けるから座って待ってて』

と言ったのに彼は私の真後ろにくっついてる...


『どうしたの? 気になるんですけど 笑』

「美優...痩せたなと思って」



そう言って後ろから私の腰に手をまわして

「うん。小さくなった...」


実際食欲がなくて あの日以降は
先生と食べたものだけだった

「だから今日はいっぱい食べなよ?」

少しだけぎゅってしてそんな事言われると
きゅんってしてしまう


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