
嵐しょーせつ。Part2
第92章 つなぐ
パシッ!
「なんで、和也を押し倒したの!!翔!!」
翔「だって!和也は、僕の弟じゃないもん!」
「何言ってんだ!いい加減にしなさい!!」
翔「なんで、、、泣僕はやってないもん、、、」
「やってなかったからこんなことにならないだろう。すぐに謝りなさいっ!!」
翔にぃは、父親にすごく怒られていた。
俺と翔にぃの間は6個離れている。
だから、まだ俺らは4歳3歳。
「和おぼっちゃまお怪我はありませんか?」
和「うぅ泣」
雅「和くん、大丈夫だからね?僕がここにいるから。」
和「雅にぃ、、泣」
翔にぃは一向に謝ろうとしなかった。
まだ小さかった俺は和くんが本当の弟だと思っていた。
でも、俺らが大きくなり中学生になった頃
雅「ねぇ、父さん。なんで、智にぃと翔にぃは和を嫌ってるの?」
「別に嫌がってないだろ。」
雅「んん、和くんの時だけ冷たいんだ。俺とか潤には優しいのに、、、和の時だけ、、」
「、、そっか、もうお前にもちゃんと言った方がいいのかもな。」
父さんは、俺にこう告げた。
「さきのこと覚えてるか?」
雅「え?さきおばさんでしょ?」
さきとは、父さんの妹。
「そうだ。和也は、さきが産んだ子供なんだ。」
雅「、、、え?」
「さきは、すごく重い病気にかかってしまった。1人で和也を育ていたから、もう育てることも難しくなって俺が引き取ったんだ。」
雅「そうなんだ、、、じゃあ、和は従兄弟ってこと?」
「まぁ、そうだけど、今は俺の子供として登録してあるからお前の弟だ。」
そんなことがあったんだ、、、
