
嵐しょーせつ。Part2
第72章 愛しい彼
和「あっ!!」
雅「わぁ!ごめんっ!!」
俺がやっていたゲームに雅紀は思いっきりジュースをこぼしてしまった。
元々ゲームが大好きだった俺にとってこれはもう衝撃すぎてしかも、電源がつかない最悪な事態。
これをキッカケに俺たちは付き合って初めてに近いぐらいの大ゲンカ。
雅「別にそんなもんいいじゃん!」
和「はぁ!?そんなもんって、、、ふざけんなっ!!」
お互い口論となり、、、最終的には
雅「、、、、、もういい。」
雅紀は必要最低限のものを持って家から出た。
俺たちは、大学進学を機に同居生活を始めた。
小さい喧嘩ならたくさんしてきたけど、こんなの初めてだった。
(でも、許せないもん。大好きだったゲームを壊されて、、、全て失った気分。)
(今、大学は夏休みだし2、3日したら帰ってくるだろう。)
っていうのが甘かった。
雅紀は2、3日経っても家に帰ってこない。
ちょっと不安になり、高校の時からの友人に片っ端から聞いていくと、、、
智『おいらん家にいるよ。』
和『あっ、よかった、、、、』
智『ったく、何があったんだよ。一向に帰ろうとしねーぞ。』
和『、、、、』
(なにも話すことなんてない。こればかりは雅紀が悪いもん。俺のせいじゃない。)
