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嵐しょーせつ。Part2

第17章 ヒカリ


雅「ねぇー、二宮くんの名前なんだっけ?」

『かずなり。』

雅「かずって呼んでいい?」

『うん、いいよ笑』

いつの間にかタメ口で会話するようになった。

雅「俺のことは雅紀って呼んでっ!」

俺は笑って頷いた。

『ここお気に入りの場所なの?』

雅「うん笑よく家族と一緒に来てたんだ〜笑」

家族、、、

家族か、、、

雅「かずは?家族とどこか行ったことある?」

、、、スマホに手をやるが打てない。

怖い、思い出すだけで、、、

雅「かず?すっごい汗だけど、、、ごめん、言いたくないなら言わなくていいから。」

今まで聞かれたりしたけど、怖くて言えなかった。

でも、雅紀なら言ってもいいかなって思えた。

『俺の両親、、、俺が小6の時、殺されたんだ。』

雅紀はスマホに書かれている言葉に体が固まった。

雅「、、、え?」

そして、また続きを打って、、、

『しかも、俺の目の前で。学校から帰ってきたらお母さんはもう死んでいた。お父さんに逃げろって言われたけど逃げることができなかったんだ。犯人は子供だった俺には手を出さなかった。ねぇちゃんと俺だけ助かったの。』

雅「、、、」

『で、それから俺は話すことが出来なくなってしまったんだ。病院行っても原因はわからなくてさ、、ねぇちゃんは今結婚して幸せにしてる。』

俺は全て話すと、急に雅紀が抱きついてきた。

雅「、、今まで辛い思いしてたんだね。辛かったね。話してくれてありがとう。」

雅紀、、、

俺は泣いてしまった。

雅「ふふっ笑よしよし。大丈夫大丈夫。」

雅紀ー、、、泣

俺、雅紀のこと好き。
なんでも受け止めてくれるし、信じることができる。

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